<”生きていくための知恵”
それがインド発祥”アーユルヴェーダ”>

アーユルヴェーダとは”生命の科学”といい、インドで5000年の歴史を持つ伝承医学。
つまり、人々の健康を守り、病気を予防し、生き生きと長生きするための医学のこと。


アーユルヴェーダの経典「チャラカ・サンヒター」のひもを解く・・・
 5000年前から受け継がれてきた内容をご紹介。
〜今回は「口の手入れ」について〜

*口の手入れは、歯磨き・舌の清掃・うがいがセットで行われている。
・歯磨きは「ニーム」という樹木の小枝を噛んでほぐし先端をブラシ代わりに使う。ニームは、生命力の強い木でどこにでも生えている。かなりの力で噛んでほぐすので"噛む力"をきたえ、木からのエキスは肝炎や膵炎、消化器の病気を緩和させる効用があることから内服薬にも使われるほど体にいい。また、使い捨てなので衛生上の問題もなく、自然破壊にもならない。
ただ、最近は普通の歯ブラシに歯磨き剤をつけ磨く方法が主流。

・舌の掃除は、銀のヘラで行い、なければスプーンを使う。舌苔除去が口臭予防につながることは知られている。「アーユルヴェーダ医は、脈と舌診により体調を把握する」

・うがいは、体質に関係なく老化防止のために利用される"ゴマ油"を使い、口の中で5分ぐらい動かしながら含む。歯が丈夫になり、味覚が衰えず口内炎の治療にもなる。

 

 

 

<ニームの花>

 

 

 



【コラム】   
<動物たちも大事、でも人も大事>


*インドのニュースから
*

動物保護の法律が決まったことでのちょっとした出来事。
自然動物に芸を教え、生活している人たちがいる。インドを訪れたことのある人は、笛を吹き蛇を巧みに操る蛇使いたちを目にしたことがあるだろう。彼らから蛇を取ってしまったら・・・。今それが問題となっている。そこで、彼らは200人の蛇使いと蛇をもち国会へ行った。
「自分たちの生活はどうなる、仕事を見つけてくれなければ、このへびをここに置いていく!」この行動は、政治家を動かし法律が変わったのだ。まさに、"目には目を、歯には歯を"

ひとりではできない事も、みんなでやると大きな力になる!負けないで自分たちの主張を起こす”インドのパワー”を感じた。




【2月(如月)のこよみ】
〜節分・豆まきについて(3日)〜

季節を分けることから”節分”、四季にすべて節分はあるが、現在は立春の前日のみを指す。
***
”豆まき”とは、「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまく。
そのあと、自分の年の数だけ拾って食べ、1年の無病息災を願う風習。

*穀物や果実には「邪気を払う霊力」があると考えられており、豆をまくことで
”豆パワー”により邪気を払い福を呼び込む。





〜建国記念の日(11日)〜


伝説上の神武天皇即位の日付を、現在の暦に置き換えた日付。
1967年(昭和42年)から実施されている国民の祝日。


”インドにも同じような風習があるらしい・・・それは次回に”

【3月(弥生)のこよみ】
〜雛祭り・桃の節句について(3日)〜

女の子の厄よけと健康祈願のお祝いとして定着した、平安時代から続く行事。
***
”桃の花”は、邪を祓う霊力があると考えられていること、また女性をイメージさせる花とされていること。
そして、桃の咲く時期ということもあり、
”桃の節句”
と言われるようになった。
 
〜春分の日(20日)〜

”自然をたたえ、生物をいつくしむ”
という意味で国民の祝日となった。
この日は、彼岸のなかばにあたり「暑さ寒さも彼岸まで」とあるように、冬の寒さが去り春が訪れる。



【レシピ】
 <インドの生活の知恵>

 
 〜インド風ミルクティー:チャイについて〜

インドの人たちは、朝起きてまず顔を洗う。次にトイレへ行き、寝ている間に溜まった口の中の汚れを"歯の隅々と舌まで"と、たっぷり時間をかけて掃除する。
それから、
コップ1杯のお水を飲むことで、体が食べるための準備をしてくれる。
また、おいしさを感じるためにもかかせないこと。
これが、食べることを大切にしているインドでの小さい頃からの習慣となっている。

チャイは、朝食と一緒に飲まれ、夕方にもお菓子と一緒にチャイを飲む。
忙しい人でも、だいたい1日に2〜3杯は飲み、程よく温まったチャイが体にしみわたる幸せな時間を堪能している。
チャイとは、ミルクティーにショウガ・シナモン・カルダモンを入れ煮出したもので、
それぞれの家庭により入れるスパイスは異なるが、
基本的にはこの3種類のスパイスで作ることが出来る。

日本では、風邪をひいた時に飲まれる「しょうが汁」。インドでは、普段の生活に取り入れており、自然に風邪予防ができているところが素晴らしい。これが5000年の歴史を誇る”インドの生活の知恵”なのだ

【チャイのレシピ(4人分)】

・牛乳     500ml
・水      250cc
・ショウガ    25g
・ベイリーフ   2枚
・カルダモン   2個
・シナモンステック 1本
・紅茶の葉  大さじ1 1/2

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@鍋に水を入れ、みじん切りしたショウガ、ベイリーフ、カルダモン、シナモン、紅茶の葉を加え紅茶の色が出るまで煮込む。
Aその後、牛乳を加えてしばらく煮込む。
B茶漉しでこして、カップに注ぎ、好みで砂糖を入れる。(インドで飲むチャイは、砂糖が入った熱い飲物)

 *風邪ぎみの時は、ショウガを多めにいれるとよい。
 
*カルダモンは、口臭予防にもなる。中の黒いつぶをしばらく、ゆっくりかむとよい。

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【インド料理で使われるスパイス】

〜スパイスは、食事と健康な体を結びつける大切な役割をしている。インドの台所は”キッチン・ファーマシー”と呼ばれる。〜

*ターメリック(
ヒンディー語では「ハルディー」):日本では「ウコン」として親しまれている黄色のスパイス。インド料理に欠かせないもので、肝臓に効くことで知られている。また、抗菌作用もあることから皮膚に塗ったりと万能。
さらに、インドのお祭りや結婚式にも必ず使われインドの人には関わりの深いものなのだ。黄金色がインドでは縁起のよい神聖な植物とされている。

*ショウガ:
体を暖める作用があり、風邪に効果的。また、脂肪を分解するので肥満防止にも効果あり。
*シナモン:
消化作用と体を暖め、せき・風邪にも効く。
*カルダモン:
消化作用とリラックス効果をもつ。

*クミン:
消化を助け、腸の働きを整える。

*チリ:
赤唐辛子のこと、血行をよくし発汗作用をもつ、ビタミンCを含む。

*クローブ:
解毒作用と殺菌効果をもつ。クローブ油は鎮痛作用があり歯痛に効果。

*ガラムマサラ:
カルダモン・シナモン・クローブなどの混合スパイス。


スパイスのごく一部をご紹介しました。風味をつけるだけでなく、健康にいいことから使用されるスパイスたち。
自然の恵みは偉大ですね・・・




【コラム】
いつまでも
健口(けんこう)であるために

〜おいしい食事・楽しい会話のナビゲーター:唾液について〜

人間にとって、は、食事をする・会話をする・表情をつくるといった様々な機能を持っており、人が健康を維持し、快適な生活を送るために、重要な役割を担っています。その中でも特に必要不可欠なものが「唾液」です。

*お口の中のエース、それが「唾液」です*
その主な働きとしては、食べかすが口の中に溜まるのを防ぎ(自浄作用)、お口の中の細菌をやっつけ(抗菌作用)、口の中の粘膜を覆って様々な刺激から守る(潤滑作用)、食べ物の味がわかりやすいようにする、食べ物の消化を助けるなどがあります。つまり、唾液があることで、虫歯、歯周病を予防したり、口臭を抑えたり、おいしく食事をする環境を整えたりする訳です。
健常な人の唾液量は1日1〜1.5リットルと言われており、睡眠時には、ほとんど分泌されることはありません。
また、ストレスや服用薬剤など、日常生活に影響を受け、唾液の量が減ってしまうことにより、様々な症状が出現します。例えば、味を感じにくい、話しづらい、口臭が気になるといった自覚症状の他に、虫歯、歯周病といったお口の中の病気にもかかりやすくなるのです。

*唾液の量を正常に保つためにはどうしたらいいのか?*
唾液をよく出すためには、食べ物をよく噛んで食べること、またしっかりお口のお手入れをすることが重要です。よく噛めば、唾液を作る唾液腺が刺激されますし、朝の食事前にお口をきれいにすることで、おいしく食事をすることができ、唾液の量も正常に保たれます。

今日からぜひ実践してみて下さい。そうすることで、皆さんの楽しい食事へとつながっていくことでしょう。そして、もしお口のことで困ったことがあったら、私たちに遠慮なく相談してください。私たち、歯科衛生士は皆さんの生活の質の向上のお役に立てたらと思っております。

【コラム】
美食は健口から


〜お口の健康はおいしい食事につながる〜

「食べること」は人が生きる上でなくてはならないことです。体に必要な栄養をとるだけではなく、精神面でも食べることから得られる満足感・幸福感は楽しみとなります。

*おいしさを感じるところ*
味というのは、どこで感じるかご存じですか?口の中には、味を感知する味蕾(みらい)というセンサーがあり、大部分は舌の表面にあるといわれています。また舌の状態からある程度体の状態がわかることもいわれています。

*お手入れ*
お口の健康に、手入れが必要と分かっていても忙しいとなかなか出来ないものですね。歯・歯肉また舌についた汚れをブラシなどできっちり落とすことは、とても大切です。そしてその実践で、ちょっとしたことでも歯や歯肉の病気を防ぎ、更に口の機能もおおいに生かすことが出来ると思います。
例えば、汚れたお皿をそのままにして時間がたつと汚れを取るのが大変になります。お口も同様で、食前・食後にちょっとうがいをすることで、汚れがこびりつくことはなくなるのです。


*食べる楽しみ*
もちろん食事をおいしく感じるのは、味覚以外にも目で見る(視覚)・音をきく(聴覚)・おいしそうなにおいを感じる(臭覚)・触る(触覚)、また食事の状況・雰囲気・食べる人の感情・健康状態などにも影響されます。すべてがバランスよくなることで、食べることは楽しみとなり、健康へつながっていくでしょう。

みなさんが、自分流の健康法を見つけ、より楽しく質の高い食事をして頂けるよう少しでもサポートできればと思っています。

歯科衛生士  椋 美智子